おーい、こっちこっち。

女人禁制、アトス山

山というか、半島+山。
聖母マリア様の庭らしい。
幅約8-12km、長さ約40kmの半島の先っぽに標高2033mのアトス山。
これ全部、彼女の庭。
正教会の修道院によって大幅な自治が行われており、
ギリシャ政府の権限が及ばない治外法権の一角。
要は、正教会のメッカ。
だから、ロシア正教会、セルビア正教会、ルーマニア正教会、、、
と、各国の正教会と修道院が存在。その数20。修道士は1500人以上だといわれる。

まず、アトス山への玄関口となるウラノポリへ。そこで、滞在許可証を発行。
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下界と聖域をつなぐ交通手段であるフェリーに乗りアトス山を目指す。
近年は緊急用兼VIP来賓用ヘリコプターの発着場を備えている修道院が増えている。

立派だね~

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3泊4日の滞在許可証。
この半島のサイズにしては、短い…
何とかならないものかと初めの修道院で尋ねてみると
「2週間でも1ヶ月でもおればいい」と、ゆる~いありがた~い返答を頂いた。
だから、1週間くらいの日程で歩き回ることにした。

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中腹にある細~いトレッキングルートが堪らない

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The 癒し

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The 常夏!!

アトス山の登山と訪問のメインである半島の半分以南の沿岸部をぐるりと約10の修道院をめぐった。この半島では、修道院に無料で訪問者を受け入れるシステムがるので毎晩お世話になった。
多くの修道士は、驚くほど友好的で親切。
それは、無宗教徒な僕にだけではなく、カトリックやプロテスタントの訪問者へもだった。
そして、アトス山では日本人は珍しいらしく多くの修道士、ゲストが興味を持ってくれ盛り上がった。

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彼らの生活スタイルは、曜日や修道院によって多少異なるものの、
基本的には、3時30amから4時間程度お祈りをし、朝食。
そして、仕事。
仕事内容は、農業、建築、釣り、製本、料理…などそれぞれ担当がある。
そして、昼食は摂らずに、5時pm頃から4時間程度お祈りをし、夕食。
朝食、夕食とも会話はせず、お祈りが読まれている間のみの食事となる。
その間、15分-20分かな。

この食事をゲストも一緒に頂く。
正教徒の者は祈りにも参加できる。
祈りに参加できない僕は、主に配膳の手伝いをし修道士と良い時間を過ごした。

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たまには洗濯

これが彼らの一般的な生活スタイルなわけだけだど、
どこまで厳しく生活するかは修道士次第という感じ。
週に2日程度魚料理があるが、動物性なものを避けている人もいれば、
逆に、時間外に食べる人もいて、コーラを飲みポテトチップスを食べる人だっている。
ワールドカップにやたら詳しい修道士もいた。
修道士の生活には、インターネット、ラジオ、テレビは無い。あれ?
ま、携帯電話を持っている多くの修道士は情報を得ようと思えばいくらでも得れる環境なわけだしいてもおかしくはない。

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パンがうまいんだ~

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修道士の教え

アトス山に到着して驚いた事の一つ、意外に太った修道士が多いということ。
この理由もこの生活から納得。
決して、厳格にきりつめているとはいえない生活をしている彼ら。

「え!?!?祈りの時間は無いにせよ、ちゃりんこ生活の方がよっぽど質素じゃね???」て、
思ったこと少なくない。温シャワーにベット、おいしい食事に大自然。。。

本当に、祈りに全てを捧げる修道士は、小さな教会と小さな家がセットになった建物に2,3人で暮らし、訪問客を受け付けない孤立した生活をしている。
さらには、洞窟で生活している修道士もいるとか。
いてもおかしくはない。

生活に厳しくない彼らを否定する気は一切なく、
それはそれで、親近感の湧く人相をもっていて好きだったし、
目も合わせないキリッとした目をした修道士も格好良かった。
それぞれ色のある修道士、そんな彼らの振る舞いから各々の生活が窺えた。

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中世もこんなんだったろうか・・・

正教のメッカの修道院生活はどんなに厳しいとこだろうと思っていた僕に
「修道士も人間なんだ」とアトス山訪問は教えてくれた。

世界が平和になりますように。
皆が安らかに暮らせますように。

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ありがたや~

さて、明後日ちゃりんこ再開しまーす。
次の訪問国は、マケドニア。
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by kazunori_maruse | 2010-08-03 18:37 | ギリシャ
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丸瀬 和憲           旅人鞄作家が『感性』という不思議な能力を磨くべく地球上を転げ廻ったのち、米子で帰農♪ という日々の日記。
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自給的に暮らすと共に、胡麻の自然栽培の普及に夢中。

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